相続人と相続財産の話をしたくない場合

兄弟姉妹や親子でお金の話をしたくない

お店で、あるいは業者と「売り買い」や「サービス提供」の契約をするのはよくあることです。

契約書というのはたいてい堅い言葉で書かれています。法律用語とか専門用語と言ってもよいと思いますが、こういうものは往々にして本来の「日本語」ではなかったり、日常的には使わない言い回しがあります。

『甲がX日までに履行しない場合、乙は催告することなく本契約を解除することができる。』
と書いてあっても何らおかしな点はありません。

しかし、相続で遺産分割の協議などになると、こういう言葉が使いにくいことがあります。
『X日までに支払わない場合』と書いてあるから、「俺が支払わないと思っているのか!」と感情的になる人は結構多いのです。

『〜は私の権利である』という「権利」という言葉を聞いた途端にカッとくる人もいます。年配の人に多いでしょうか。本来の日本語でないために馴染めないからだと思います。時代や法律は変わっても、人々の感性は急には変わらないので、そういうことが起きるのでしょう。

赤の他人と契約をするときには、そういうものだと思っているから支障ないのですが、兄弟姉妹の場合は、些細なことが何かと問題になります。

専門家に任せて、「専門家の作った書面だから。」と言っておくと無難だろうと思います。

実際、相続に際して法的な問題はないけれども、兄弟姉妹でお金の話をするのが嫌なので専門家に依頼したいとか、義理の父(母)と直接に協議をしたくないから専門家に依頼したいという人は少なくありません。

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