遺産分割

遺産分割協議は法律問題だけではない

遺産分割

たとえば、父や母が亡くなったとき、まず何からはじめてよいのかわからないのではないでしょうか。
病院などで亡くなると、とりあえず葬儀は終了できる(後から考えて、それが満足できる葬儀だったかどうかはともかくとして、とにかく終了する)と思います。

葬儀の後は、相続手続きです。
遺産額が相続税の対象にならない場合とか、相続人がひとりだけの場合は、それほど難しくないと思います。
相続というのは、亡くなった人の財産の帰属問題だけだと思いがちですが、相続に関連した生きている人たちの問題のほうが複雑です。

たとえば、父親の死後、長男が父親名義だった家と土地を単独で相続しました。そして年老いた母親と同居しているとします。

これで、父親の相続手続きは一応終了しているのですが、父の相続にかかわる「周辺の事情」があります。

母親が病院通いをするようになったり、認知症気味になったりすれば、世話・介護をするのは大変です。
独立して生活している次男がいるとして、その場合、次男は母親の世話をしたり、療養看護の費用を出したりするのでしょうか。

父親の家と土地を相続したのが長男であるから、母親の世話も長男がするのかと周囲は思っていても、長男はそうは思っていないらしいということになると、父親の相続と関連付けて相談する必要が生じます。
もしかすると、父親の遺産分割の仕方に問題があったかもしれません。

また、このようなことを予想していれば、父親の相続のときにもっと何か話し合いがあったかもしれません。
遺産分割協議は、将来のこと、周囲の人たちのことなどを総合的に考えなければ不十分なことが多いです。法律だけの問題ではなく生活全般をお考えください。

まず、事情をうかがって、どういう問題があるのか、問題が生じそうなのかを考えましょう。ご自分で結論を出す前に、ご相談していただくほうがスムーズに遺産分割協議や手続きができると思います。
 

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