葬式費用 - 中原区の行政書士
葬式費用
葬式費用は、亡くなった人によって、あるいは葬式を主催する人によって、かなり違います。
時代によっても地域によっても、そして個人によっても考え方が違うのでしょうが、「葬式の規模」を「自分の生きた人生の規模」と考える人もいます。人生の成功者は、葬式も盛大になる、という考え方でしょうか。とにかく人によってさまざまです。
葬式費用は、相続財産・遺産から支出するのではなく、葬式の主催者が負担するのですが、実務上、相続財産から控除できます。いただいた香典は、まず葬式費用に充当し、それでも余った場合は葬式の主催者に帰属させているようです。
しかし、香典が遺族への援助や励ましの意味で贈られたなら、その趣旨どおり、遺族に帰属するはずです。遺産分割協議とは切り離して考えてよいようです。
実際には、香典がどういう趣旨で贈られたかはよくわかりませんから、遺族間で何となく処理しているのではないでしょうか。
葬式費用は、相続税法上の控除もありますから、きちんと領収書等を整理しておかなければなりません。遺産相続・遺産分割とは別にしておきましょう。
死後の名誉
「葬式の規模」を「自分の生きた人生の規模」と考え、「人生の成功者は、葬式も盛大になる」という考えの人がどのくらいおられるのかわかりません。
ピラミッドは王の墓であり、偉大な王ほど大きなピラミッドを建設するという説があります(ありました?)が、同じ考え方でしょう。
真田親子のように、武士が武士らしく死に場所を求め、後世に名を残す、という話もあります。
このように、死後の名誉、生前の偉大さをずっと残したいという気持ちは、もしかすると人類に共通する感覚なのかと思ったりもします。
家制度
日本の法律では「家制度」を廃止し、「個人」を重視することにしました。しかし、現実には祖先への郷愁のような感覚はまだ残っているのではないでしょうか。もっとも、若い人には(若いうちには)わからないかもしれません。
家系図を作成したくなる人は、そういう気持ちなのかもしれません。墓参りも同じような気持ちからするのではないでしょうか。
葬式は亡くなった人の生前の意思を汲んで執り行なうとよいと思います。
費用にも関係しますし、どのような流儀で執り行なってよいのか、喪主や相続人がわからなくては困りますから、ご本人が詳しく遺言書で指示しておいてくれれば助かります。

